第二部です。第一部を読まれてない方はこちら
「大学は姉にとっては容易いことなの。素晴らしいことだわ、そうでしょ?私は、そうね。たった今、自分自身をちゃんと管理する必要があるということをある程度理解したから、満足しているわ。」と彼女は言う。「私はヨガへ行ったり、仕事をしたり、台本を読んでオーディションを受けたりできるようならないといけないの。なぜならそうすることで自分がハッピーになれるから。でしょ?ていうか、紙切れが本当に自分をハッピーにすることはないと思う。」彼女のハンドラーは、今は一時的な休暇であり、彼女はNYUへ戻る、それがなければWest Coast Universityに転校するだろうと主張している。ダイアン・ライヘンバーガー(Dualstarの新任のCEO)は「彼女はまだ学校を離れてから歩みだしていない。」ライヘンバーガーは、オルセンが週に2回行われる大きな決定会議に出るためオフィスに来ると話す。「そういった教育に値段を付けることはできない。」と、ライヘンバーガーは言う。「あなたにはMBA(経営学修士)が付いているだろう。」
期末レポートとパパラッチからの絶え間ない注目があるのにも関わらず、オルセンはこのようにはるかに短い大学での経験を楽しんだと主張する。人々に会うことは特に困難ではなかった。街には仲のよい親友たちが住んでいた。「私は学ぶことが好き。本当にそうしてるわ。」とオルセンは言う。「私たちはきまって授業で何かについて考えるわ。私はそれについて授業以外でも考えているのよ。ていうか、強迫観念みたいにそれについて全てをリサーチしてしまうの。」
彼女は一年生の間に、とりわけフロイトについて興味を抱くようになった。「私は彼に取り付かれたようになった。」とオルセンは言う。「彼の考えはヒットしたわ。人間の精神を明らかにしていくような感じ、そうね、それは特定の人間や特定の病気を持っている人間に働くの。彼のいくつかの理論は極端なものだから人々は彼の考えを少し外れたものとして見るかもしれない。だけどその後ろにある真実にどれだけの価値があるんだろうって。そう思わない?あなたは考え始めるわ。それで、、あーもうって感じ!私が学んだことの中で一番すごいと思うのは、あなたが自分自身のことを本当に悟ることだと思うの。」
高校ではこれほど知的な刺激はない。彼女はNorth Hollywood's Campbell Hallを「楽しく」「気楽」なものだったと話す。彼女と姉はAPクラスや選択科目を登録するこことはできなかった。なぜなら彼女たちは仕事が忙しかったからだ。「私たちは自分自身にチャレンジすることは許されなかった。だから私たちはとてもいい子にしてたわ。」とオルセンは話す。「それはイライラさせるものだったけれど、私たちは人生の中で自分たちがしたいと思ったことをすることができるいくつかのポイントがあることを分かっていたわ。」
彼女たちの人生の中でのポイント、少なくともメアリーケイトは現時点でそれを簡単に成し遂げてしまうことができるのだ。彼女の個人資産は1.5億ドル――おそらくそれ以上だろう――であり、彼女はどんな気まぐれでも好きなだけ欲望を満たすことのできる資金を確実に持っているのだ。そうはいっても、彼女は好き放題買い物をする「ベガス・スタイル」のマイケル・ジャクソンのように自分自身を破滅させるタイプではない。「彼女はきまってこう言うんだ。『私は今日という日を買うだけよ。』って。」(*注1)DECADESのオーナー、シルバー・キャメロンはこう話す。DECADESはLAにあるヴィンテージストアで、オルセンも常連客である。「それで言ったんだ。じゃあDECADESを買ってくれることを望むよって。彼女はDECADESを揺さぶることができるからね。」
それはおそらく他の若手女優と彼女の年齢を比較するのに助けになるだろう。オルセンの資産とはオールドマネーである。彼女がキャリアを開始したのは生後9ヶ月目。その時点で、彼女は本意でなくともそれを背負わなければならなかった。「私は物心つくやいなや、他の人たちに給料小切手を渡した瞬間、確実に責任が生じているのよ。バカみたい。(←*注 f- - - と伏字になっていました)私がこれを取り扱うべきだと思う?」とオルセンは話す。「私には自分のことだけでなく多大な責任があるということに気が付いたわ。私は自分のことをまっさきに心配していたけれど、それは然るべき態度ではなかったのよ。今日は学んだわ。ねぇ?ええ、このことについてね。」
姉妹が会社の社長に就任して以来、新しく見出された姉妹らの責任に対してDualstarの幹部は新聞などでヤジってみたり口笛を吹いてみたりして警鐘を鳴らしていたが、オルセンの焦点はいずれにしても当面の間、女優業にあるようだ。彼女はビジネスに対するビジョンについて、強い興味を示すどころか特にはっきりと話そうとはしない。「私たちはたくさんのエリアに拡大したの。うーん、もし私がそれについて話すことを受け入れたところで何も分からないわ。」
しかし、NYのギャラティン校で彼女が受けていたウィリアム・エスパーの演劇のクラスについてや、オーディションへ行った新しい経験について尋ねると彼女の目は輝いた。「私の関心は全てそれに注がれるわ。」とオルセンは話す。「それはそれはめまぐるしいものだったわ。あぁあ、もっとやってみたい。うんうん、またやってみましょう。次は何を話したらいい?」そして私は彼女が新しいイーディー・セジウィックの伝記映画『Factory Girl』でブリジット・ベルリンを演じるというPage Sixの記事に関して言及した。すると彼女はこう話した。「ブリジット・ベルリンは胸のペインティングをやった肥満の女性だから、私が肥満の役を演じることはないわ。」
現在、彼女の目標はDualstarと関わらない映画に主演することである。「New York Minuteの制作はすみからすみまで皆がプロデューサー、皆がディレクターだった。それらの多くは圧力。私はそういうものを混合させたくないの。私は誰かに指導されたいし、動かしてほしい。映画の中でただの女優でいることは私の一つの目標よ。」アシュレイとメアリーケイトの所得の多くは47のビデオムービーからである。 例えば『To Grandmother's House We Go』『How the West Was Fun 』『Double, Double, Toil and Trouble』など。双子は成長したのだ。
今、オルセンの味覚はCHEEZ WHIZ(クラフト社のチーズ製品)とそれほど離れてはいない。 彼女はスパイク・ジョーンズ、ソフィア・コッポラ、ジェーン・カンピオンのような明確なビジョンを持った監督と働きたいと思っている。彼女はそれらの監督について大学後期に勉強をした。 最近記憶に残っている彼女のお気に入り映画の一つはSMロマンス(*注2)『セクレタリー』である。彼女はNYへ移った後、自分のベッドで「少なくとも100回」見たという。
子供でありながらティーンネイジャーのような姿を魅せたビデオムービー――最後にリリースされたのはサバイバーを題材にした『The Challenge』(2003)――の制作は「毎日朝起きて、歯を磨く」のと同じようにルーチン(決まりきった手順)だった。オルセンは言う。「私たちはあまり深く掘り下げる必要はなかった。小さな双子のかわいらしさを意識して、謎を解く演技をしていたわ。キャラクターの深みなんてなかった。それは私たち自身に対する誰かのアイディアだったの。そんな現実とは異なって、それは人々をとても楽しませた。そのために私は働いたわ。」
「私は誰かに指導されたいし、動かしてほしい。」オルセンは繰り返しそう言った。そのためにあなたは彼女を認めなければならない。「私が仮に完璧主義者であろうと何に対しても満足できない人間であろうとも、極めて誇りに思えるような何かに挑戦したいと思っているわ。」
後日メアリーケイトは、オスカー・デ・ラ・レンタ、ジェシカ・シンプソン、ショーン・「パフィ」・コームズ、ケニス・コールを含む観衆の前で、姉とともにthe Accessories Councilから賞を受け取った。「まるで洗練されたMTVアワードのようだった。」ショウの後、オルセンはこう述べた。カルバン・クラインのデザイナーであるフランシスコ・コスタは姉妹に名誉を与えた。さらに、それをこの双子に与えることによってアシュレイのイメージを不朽にさせるような動きがあったことについては、姉が賞を受け入れたためメアリーケイトは沈黙を保ったままだった。
オルセンがドリス・ヴァン・ノッテンの発音の仕方を知らないことは事実である。しかし彼女がそれらをうまく着こなす術を持っていることもまた確かである。ミーシャ・バートンやリンジー・ローハン、ニコール・リッチーのような仲間たちが彼らの一様なキューピードール・ルックスを求めてスタイリストの元に駆けつける間、オルセンは彼女自身の非常に影響力のある美学のもとに、手作りでクラシックなロックTシャツを完成させていた。それと同時にSOHOのストリートベンダー(路上商人)のジュエリーやデザイナーによる作品、ヴィンテージの掘り出し物とひきずるようなズルズルのスエットパンツとの組み合わせなどたくさんの要素によってミックスさせていた。ニューヨークタイムズによって「ダンプスター・シック(大型ごみ箱ファッション)」と名づけられたオルセンのファッションはランウェイのショウやレッドカーペットのアンサンブルに大きな影響を与えた。
「ヴィンテージとグランジをミックスさせた彼女の個性や贅沢なBOHOスタイルは私の好みだよ」とデザイナーのジョン・ガリアーノは話す。カンヌでのamfAR主催のチャリティイベントで初めて彼はオルセンに出会った。「彼女はケイト・モスと同じやり方なんだ。自分自身をファッションで表している。彼女はとても小柄で繊細だね。まだ強くてきっぱりとしていて積極的な若い女性という感じじゃない。私はそこが好きだね。」オルセンはどれだけ自分のスタイルが広範囲に影響を与えているのか知っているようだ。
カナダのMuch Musicのイベントでは、アシュレイとメアリーケイトがNew York Minuteのプロモーションを進めていた場所で、ショウの主催者はこれほどまで観衆が素敵な身なりをしているのは初めてだ、と彼女たちに話した。「一部の少女たちが私が着けているのと同じサングラスをしていたように思うわ。」とオルセンは少し自慢げに話した。「彼女たちがとてもかわいかったから、アシュレイと私はクスクス笑っちゃったの。自分たちの意図と反して物事が思わぬ方向に動いていたから、私たちは考えたの。この人たちのために何か役に立つことができるのか?って。」
ハロウィンにはリージス・フィルビンやケリー・リーパさえも仮装する中、必需品であるバレンシアガのバッグと巨大なスターバックスのヴェンティ・ラテを抱えてアシュレイとメアリーケイトもそれぞれ仮装して参加した。バレンシアガのモーターサイクル・バッグよりもスターバックスのカップこそがまさしくメアリーケイトを定義することができるアクセサリーとなっている。私が初めて彼女に会ったのは午後4時半だった。彼女は一杯のコーヒーを神経質に持っていた。それはしばらくしてダイエットコークに変わった。午後10時少し前に彼女はすでにもう2杯のヴェンティ・ラテを飲み、彼女のパブリシストであるマイケル・パグノッタと一緒に赤のマルボロをいくつか吸っていた。彼はオルセンが5つの時からずっと働いている。(オルセンは普段、スターバッックスの飲み物を日に2杯から4杯飲むという。彼女が言うにはだいたいチャイ・ラテとスキム・ラテを交互に飲むらしいが、最近ドリップコーヒーとエスプレッソを混ぜた濃いコーヒー、レッド・アイを発見したと話す。「目が覚めるわよ。」そう言って彼女はくすくす笑った。)
「私がもっと小さかったとき、週末になるとママがパンケーキを焼いて私たちのイニシャルをそれに書いてくれてたの。そしてもちろん小さなコーヒーにもね。」彼女はすぐに中毒者になってしまった。「私が10歳の時に、こっそりコーヒーの中に大量の砂糖を入れたことを憶えているわ。遊び部屋までそれを持ち込んで飲んだのよ。」まだ誰も住んでいないウェストヴィレッジの730万ドルのマンションに加えて、飾られた黒のレンジローバーも、誰もが羨むデザイナーズバッグのコレクションも押しのけて、彼女の所有物でもっとも貴重なのは新しいエスプレッソマシーンであるということを彼女は打ち明けてくれた。強力なカフェイン入りのこの女優のことだから、そんなに驚く話ではないのかもしれない。そして、「私が今まで考えた中で一番すごいことはね、、」とオルセンは夢見ごこちで話す。
「一日中カプチーノを作ることなの。」
"MK" by Marshall Heyman has been edited for Style.com;
27. the complete story appears in the January 2006 issue of W.マーシャル・ハイマンによる「MK」は、Style.comのために編集されました。
完全なストーリーは、W誌の2006年1月号で見ることができます。
(:参考リンク:)
(*注1)ヴィンテージ・ストア DECADES (e-SPURより)
(*注2)セクレタリー (Amazonより)
今になって初めてMKの素顔を垣間見れたような気がしました。「おおざっぱ」なんて言いながら、ものすごく繊細で神経質で不安定な人だと思う。いつも指示や意見を求められてきたからこそ「ただの女優になりたい」とこぼすMKも印象的でした。みなさんもいろいろ感じたことがあるとは思いますが、これからも暖かくMKを応援していきましょう。駄文で読みづらい部分もあったかと思いますが、読んでいただいてありがとうございました。感想などあればコメントしていただけると嬉しいです。以上、二部終わり。